静物強化月間 レンコン



さて、今月は静物強化月間です。
今週はレンコンを題材に、好きなところをカットして観察と写生。

 

レンコンは面白い形。切るところによっても形が変わる不思議な形状。そのうえ実は色が難しい。どこを切るとどんな形になるのか、想像しながら切るのも楽しい。
また、切ってから判子にしても楽しいし・・なんて思ってレンコンを選んだのですが、開口一番「しばらく粘土やってない!」との抗議が。

まだ先週1回絵画をやっただけなんですけど(笑)。

「ヤダ!ねんどねんどねんどーー!」
「うーん、強烈に粘土をどうしてもやりたいという人には、それでは粘土をやらせてあげましょう。このレンコンとそっくりに作るのね!? 」
「勿論!」

そんなやり取りのすえ、粘土だけの人、粘土も絵も両方やりたい人、絵を描きたい人、それぞれ別れてやりたいことをやることにしました。

 

絵を希望したこの中には鉛筆デッサンを本格的にやりたいという子、そして3Dであらゆる角度から集中して写した子、いろいろいましたが、なにしろ色作るのが難しかったね!(かくいう、私が一番失敗しました・・とほほ)

配られたレンコンで好きなところを切るのでワイワイ、切れたレンコン伸ばすと糸がひくのでワイワイ。とにかく何をしても楽しくて。
しかし、楽しく盛り上がるばかりではありません。
「さぁ、このレンコンの色は何色つくる?」ときいた途端、みんなの集中力はマックス。

「肌色ー!」
多くの子が、肌色絵の具を握りしめてる。
「ええ??やだ、肌色? れんこんのどこが肌色なのよ!!」
というとやっぱり「はだいろー」とか「ぴんく−」とか・・

ちょっと待って!

肌色ってなに色併せて作るの?

と、きくと 急にみんなの目が輝きました。

「あ!赤と白だ!」(ちょっとたりなけど、まぁそうだね)
「そうだよね。そうなるとレンコンには赤が入ってるのかなぁ?」
「違う!違うよ!!」「そっかー」

大人なら当たり前と思ってしまうようなことに、ものすごく感動したり真剣に考えたり。
こちらが感動してしまいます。

 

ところで意外にも、粘土を希望した子たちが難航。
随分時間をかけてどうやって作っていいか、最初のとっかりがわからなくて苦しみました。
作っては丸めて作っては丸めて・・

 

だけど、みんな独創的なものが仕上がって、本当私の方が学ぶことが多かったような気がします。

 

今月はまだまだ静物だよ。
次回もなにかモチーフで、今度は全員が粘土と絵と両方やってみよう。
実際に形を作ってからそれを平面にしたら、すごく勉強になるとおもうな。




あっという間の師走ですね ※写真追加あり



10月まで、アート作品をせっせと頑張って作ってきましたが、

いよいよ、お絵かきに本腰をいれてはいかがかしら?と、提案したところ意外や意外、誰も反対しない!
長い長いお休み(学校のフェスティバルと創立周年行事が重なり例年より長く教室を利用できませんでした)で、みな再開を待ち望んでくれていたようです。

基本にもどり静物画にしましたが、とても良い雰囲気で楽しい2時間を過ごしました。

なにしろ、最初はテンションが高くて、久しぶりだから楽しすぎちゃうかな?っとの心配しましたが、それも一瞬で吹っ飛びました。

今日のモデルはリンゴと小さい柚。 リンゴは赤でも、その中にいろんな色が入っています。

「さぁ、もう集中するよ。形をよーくみて。いままで思っていた”リンゴ”というものと同じかな?
色って実は赤だけじゃなくて、いろんな色が入ってない?
形って、いままで思ってたかたちと同じだった?」

そういっただけで、シーンとなって、みんな筆(えんぴつ?)を動かし始めました。

みんなの取り組む姿勢に感動です。
アートのジャンルとは不思議なもので、その課題そのものを続けて練習しなくても、すべての課題に共通する成長をみることが出来ることです。

たとえば、写生の練習ばかりしなければ写生が上手くならないかというとそうではなくて、粘土をやったり版画をやったり、鉛筆デッサンをやったり、小物を作ったりしてまた写生にもどったとき、2回目なのにそれ以上の成長をしていることに気が付きます。
何かに集中し、自分のことを知ることには、すべての作業に通じます。きっとこれからの勉強や別の習い事にも大きく影響をみせることに間違い有りません。

そんなお手伝いが出来るのだとしたら、こんな素晴らしいことはないです。いつも誰かの成長を見つけては感動するのはそういう理由なのです。

 

「さぁ、台とリンゴの接点もよく見てね。リンゴは浮いているんじゃないよ。 」

まぁ。いろいろ言い過ぎちゃったかな? 真剣に考えすぎて筆の進まない子も・・

「でも考えすぎないで、正解がないから、思った通り描いてて良いんだよ。」

急に空気が和らぐのが感じられます。

なんてみんな素直で前向きなんでしょう。

でも、弛みすぎないようにね、適当にやったのは全部バレちゃうからね。

さぁ、りんご一個がたいへんなことになりました。

みんな、すごくすごく一生懸命取り組んで、終わる頃にぐたっとするぐらい。

じゃぁ、みんなでリンゴ食べちゃおうか?!というと大喜び。

自分たちで割ったり、分け合ったり。本当に楽しかった!

ところで写真が一部失敗してしまいまして・・若干名の作品の写真がのせられませんが、今週また撮影するとします。まずは一部公開。

        

 

こちらは大きい子チーム。鉛筆デッサン&ペン字コースです。

 




バスバブル



先週仕上げたはずのトンボ玉。
意外にもみんなが気に入ってくれていたので、さらにパワーアップさせたくて、再度持って来てもらいちょっとだけブラッシュアップしてみました。

キラキラコートをかけてみたり、金具が弱くなっているところを補強してみたり。

そんなチョットしたことでもでも凄く見栄えが良くなることもあり、みな喜んで作業に熱中してしまいました。

今までは工具扱いが恐いので、細かいことは私がやってしまっていたのですが、任せてみればなんのことない。器用に小さな丸カンをニッパで止めたり、順番に色を塗ったり。

心配及ばず、自分達できちんと出来るのですね。

 

こちら、綺麗に仕上げたストラップを乾燥させる図

 

運良く撮影できた数点をご紹介。

 

そんなわけで本日予定していたバスバブルはまた急ぎ足に。

今回どういうわけか、固まらない子もちらほら・・なぜ失敗したのかわからない・・

やはり今までは分量を私が量って渡していた作業も、今回は自分達で計量。
一人だと間違いがおきたとき気が付かないので、2人以上で組んでやりました。

ちょっとだけ水を加えて、ぎゅっっとニギニギしているところで「アッ!しゅわーって音がする!!」

どれどれ。みんなで握った手に耳をあてると確かに「じゅわー」
発泡してる音がします。

 

お友達にあげる人は、プラ版で作ったメッセージプレートを真ん中に仕込んで一握りのバスボムを作ります。

仕上げに匂いが欲しい人はエッセンスオイルを振りかける。

「ミントは食べると嫌いだったけど、こうして嗅いでみると良い匂いなんだぁ」

「ほんとだ、いいにおーい」

こんな恐い先生ですが、こういうみんなを見るとき胸がぎゅっと熱くなります。

日常の繰り返しでは気が付かない小さな発見を繰り返して、豊かさを身につけていって欲しいですね。

さぁ、お持ち帰りのバスバブルは みなさん、上手く固まったでしょうか?

 

私にメッセージプレートをくれたs0raちゃん、どうもありがとう(^_^)
お財布にしまってるよ。お金が貯まるおまじないがかかってたりしないかな?!

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さて、今週から鉛筆デッサンを始めた大きい子がやってきました。

今回初めてなので、まずは鉛筆をカッターで削ることから、ひたすら縦横の直線で綺麗な線を引くことをしました。

暇そうだったので、箱をちょっと書いて貰うところまでやりましたが、 始めてとは思えない。よくよく聴くと学校で1度鉛筆デッサンがあったとのことですが、それにしても余りに綺麗に鉛筆を削るので感動しました。

  

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さて、来週から3週間。

小学校の 文化祭と周年記念があり学校の使用が出来ませんので、お休みになります。
ちょっと長いですが、お休みあけには何をしようかな?

まずは、静物を1週やってみたいと思っています。おたのしみに!




とんぼ玉



ようやくできたトンボ玉。

今週は丸めた玉を2種類の紙やすりで擦り、仕上げに更に布で擦る。
ピカピカの玉になりました。

今日は、乾かすために学校に置いて帰った作品もあるので、まだ全部の写真ではありませんがひとまず出来たものの一部をご紹介。

 

今回は紐と玉を使って編み込みブレスレットにする予定だったのですが、全員の強力な反対にあい(!)、急な変更や新しいアイディアばかりの出来上がりとなりました。

それが出来るのも、学校をお借りしているためある程度の材料を置いておけるので、柔軟に対応できています。

本当にありがたい限りです。

 




デコパージュ(追記あり)



先日、ペーパータオルをボンドで貼り付けるなんちゃってデコパージュで、ファイルの表紙を飾りました。

 

この時お母様方が興味を持たれたようなので、実は本当はこういうことが出来るのですよ、とご紹介しましたのがこれです。
洗濯も可能です(あまりごしごし洗うと剥がれますので、そんなに洗濯しないものが望ましいです)。

とくに上履きに貼るのも流行っているようですから、「上履き デコパージュ」で、ネット検索してみて下さい。すごく素敵な画像が見られますよ。

そしてこの私の使っている液は ヂャンテイさんで出しています「トランスファーコート(転写液)」
画像は35mlでたしか500円ぐらいだったような・・

 

薄いペーパータオルでなくとも、厚手の印刷物でもこのような転写シートを作れるので、好きなキャラクターのシールも作れてしまいます。

印刷物の表面にこのトランスファーコートを何層か塗り、完全に乾かしてから水にふやかし、裏の紙を剥がし、表面だけを剥離させます。

ただ、このヂャンテイさんの転写液は、地元の東急ハンズには残念ながらありませんでした。
ヂャンテイさんは浅草橋なので、そちらにいかれるときお買い求め頂くか、通販でしょうか・・・

でも、ハンズにはコレに変わってデコパッチというカテゴリがありました。
やることは同じようでしたので、それでも手間をかけずに同じことを楽しむことが出来ると思います。

 こちら7階のデコパッチ売り場です。

 

 

 

 

 

ところで、本日入手した情報によりますと、

布ものに使用するのであれば、Mod Podge( モッドポッジ)のファブリックタイプが洗濯をしても大丈夫みたいです。
このモッドポッジは他にもいろいろなタイプがあるようなので、極めるには深そうです。
2013.10.4追記




とんぼ玉



 

 

 

 

以前トンボ玉としてやはり携帯ストラップや飾り物をつくったことがありますが、今回その続きです。
少しだけ難しい技術を取り入れ、まだやた事のない子も楽しめるようにしました。
まずは粘土に色を練り込み、色別に1本づつにしたものを数色併せて、できたら金太郎飴のようにカットしていきます。
それを、前回作った玉に貼り付けていくというもの。

それぞれ、上手に自分なりの色作りを工夫するところからみんなの集中力にビックリです。
1本ずつ色別にのばすのもそれぞれ工夫して。
やっぱり全体的に絵より、このように手を動かすことの方が好きなんだって。 わたしもなの。
そんな話しをしながら楽しかったです。
玉だけではものたりず、以前作った薔薇の写真をみせてあげたら「あたし、それやる!」ってm0m0ちゃんは、バラを作りました。
今回 できたものを次回キレイに仕上げます。

予想以上に時間がかかってしまったけど、でもそれだけみんなが真剣に楽しんでくれているので私はとても嬉しいです。

次回をお楽しみに。


 

 

 

 

 




デコパージュによるファイルの表紙飾りと、トンボ玉芯と、乾燥箱・乾燥棚作りと・・そこはやはり自主性で。



今回は時間の調節ということで、まだ作品ファイルの表紙をやったことのない人はそちらを、もう済んでいる人はトンボ玉の下地になる玉をつくってみました。

写真はそのトンボ玉の芯。
トンボ玉を使って、チャン・ルウ風のブレスレットを作ろうと思ったのに、子供にはどうやら不評なようで・・(T-T)
普通にただの玉を作るとみないうものですから、綺麗な玉を作ることにしました。
せいぜい、携帯のストラップですって・・

うまくできたら格好いいと思うんだけどなぁ・・・ああいうデザインって子供に不人気なのか・・

 

ところが、ところで、一方。
作品を置いて帰る乾燥用の棚や箱を作るのを自発的に工夫して手伝ってくれたりして、凄く嬉しかったです。

トンボ玉のような小物を入れて乾燥させておく箱に小さな区切りがいるなぁと思ったら、折り紙で箱を作ってくれる子
ファイルの表紙のノリを乾かすための乾燥棚があれば、絵を描いておいて帰るときにも使えるから、いい棚を作らなきゃな・・と思ったら「先生、あたし作るよ!」とすすんで作り始めてくれる子

自主性も工夫する心ももってる子達に感心しました。時間がもっとあったら良かったといつも思ってしまいます。

さぁ。来週から全員で本格的にトンボ玉作り開始。




夏の思い出 完成



先週から続けて頑張ってきました「夏の思い出」

それぞれ、思い出を引き出して画面に構成し、絵の具により馴染む練習を2週にわたってしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

1年生から4年生までの作品なのですが、とくに1年生はまだ絵の具で絵を描いたことのない子も少なからずいます。絵の具をすでに習っている子でも、今までよりより高いレベルを目指して個別にアドバイスをしてみたわけですが、みんな個性豊かに思い思いの絵を仕上げました。

個人的には、私のクラスの子達はなんてレベルが高いのかと、大変自慢に思い写真を改めて見返しています。

 インドネシアで象にのるという貴重な体験をしたM0M0ちゃん。
沢山の絵の具を混ぜて、草と空を書き込み色を使い分けることに手応えを。
この感覚を次の作品にも繋げていけることでしょう。
「青に何を混ぜよう・・」
とくに空の色に拘ったので、綺麗な色が出ていますね。

いつも明るくて楽しいM0M0ちゃんがあらわれている絵ですね。

 

 

 

 

こちらTubちゃん。相変わらず色彩感覚が豊かで、アイディアも豊か。ディズニーランドに遊びに行ったときの様子を表すのに、どのシーンを切り取るか悩みました。考え抜いた末メリーゴーランドにしたのですが、これまた難しくて苦労していたのですが、あるときから急に筆が進み、絢爛豪華な様子を上手く表現してます。
写真では分かりづらいのですが、メーリーゴーランドの飾りに、以前作った消しゴム判子を使って工夫しています。

 

 

こちらはプールで夏を満喫中のND-kaちゃん。
バタ足でしぶきの上がる感じがいいですね。
ND-kaちゃんは筆運びもおおらかです。
やりたいことがちゃんと見えていて、全体を仕上げてゆく手際の良さが、上手く作品をまとめることに役立ちました。

 

 

 

陶芸教室で器を焼いたLeenaちゃん。
苦労していましたが、上手くまとまりましたね。
本人は意識してないと思うのですが、立体感をうまくとりいれた見る人に分かりやすい構図になりました。お友達との会話が聞こえてくるようですね。

Leenaちゃんは立体が得意なので、その空間認識力をうまく平面に活かしてせば、まだまだ絵画が上達していくことでしょう。楽しみですね。

 

 

 Meちゃんは学校のスケジュールの都合で、みんなの半分ぐらいしか時間がありませんでした。その上、面倒見がよくて、気が利くので、とっても忙しかったはずなのに、頑張って時間内に仕上げました。

沖縄の海で海底観察船から海中を除いているところです。
スピード感や魚たちの躍動感が出てますね。

 

 

 

本日から参加の7ちゃん

ウミガメの赤ちゃんが海に帰る感動シーンに遭遇したそうです。
「小さい、小さい」と、なにかと大きく書くように指示する私ですが、今回ばかりは「亀の赤ちゃんは小さいんだよ!」と言われ、さらに海や砂浜の広さも表現し、この構図となりました。

ウミガメはいつもどってくるのかなぁ・・

 

 

hinataくんはとっても素直で安定感があります。絵の具をたくさん混ぜて空や海の色をつくるんだよ、と言うと素直に色々試してくれます。

全体を大きく纏めるのがうまく、瞬間的な集中力が非常に高いので、今回の絵もとても早く進んでました。
ところがやはりよく見ると手の入っていないところがチラホラあるのに気がつき、一休みしてからまた、塗り残し部分に挑戦。
絵の具の色併せに工夫して、最後まで頑張りました。

 

さて。沢山人をかくと大変なんだよなぁ・・・と、大人の智恵(?)でハラハラしている私を横目に、大きな教室に沢山の人を書こうと、しっかりとしたビジョンが見えていた soraちゃん。
夏休みクッキング教室の一幕です。
とても楽しそうに、「ここはアレがあって、ここにはこんなものがあって、あ、椅子がひとつ足らない」・・・と、忠実に再現しようと奮闘。
その甲斐あって、出来上がったホットケーキをみんなで楽しく食べてる雰囲気が伝わってくる絵に仕上がりました。

 

大海原に背泳ぎをする少女。それはKazちゃん。
Kazちゃんは、今回の課題を本当に粘り強く仕上げました。
エスキースの段階から、構図を何度も見直し、海の色を忠実に表現するため何度も何種類も色を作りました。
途中で飽きてしまったり、嫌になってしまったりしても不思議ではないのに、今よりよりよくする為、そして、さっきより少しでも良くなったことを実感しながら、無心で絵を仕上げました。 完成後のkazちゃんの顔には、やりきった自信と充実感がみなぎっていました。

最後のこちらはhanaちゃん。
hanaちゃんもみんなの半分しか時間が無かったのに、少ない時間で迷い無く筆を進め、プールで楽しく遊んだ姿を描いてくれました。

彼女には、最初から備わっているセンスがあるようで、個性的な魅力があります。絵の具の使い方も上手ですので、今度はもっと時間をかけられたらまた違う面が引き出せるにちがいありません。これからが楽しみです。

 

 

 

さぁどうでしょう? どれも素晴らしい出来映えです。

これから、秋。芸術の秋に向けて、更なる制作意欲に燃えているみんなです。

「これ以上出来ないと」思っている子達に、”それ以上”をしつこく 言い続けることによって、やればここまで出来るということに是非気付いて欲しい。
それが少しずつ分かってくてくれたような気がします。




夏休みも終わり・・・夏の思い出!



 

夏の思いで・・想い出・・? 簡単に一言で言いますが、こんなに難しい課題はありません。
今回の”ねらい”はとても深いんです。
出来上がった絵を見て「これしかできなかった」あるいは「こんなにできた」
と、簡単に推し量ることができませんので、お家の方は大変注意していただきたいです。

それというのも、まず、写生と違い、記憶をたどって良い構図を作り出すのはとっても難しくて、
訓練のいることです。映画製作でも、それで映画の良し悪しが決まる重大なこと。
絵の80%はこの構図で決まってしまうといっても良いくらいです。
大人でも、想い出のシーンをどの構図で、どの視点で書いたら魅力的な絵になるか。
なかなか判断が難しいところです。
想い出を書くということは、その時の気持ちも相まって
紙の中にいったいどういう構図で収めればいいのでしょう。
まず子供なら紙の前で鉛筆をもって途方に暮れるはずです。
そこを今回あえて時間をかけて、じっくり鉛筆下書きで熟考しました。
そして、着色にすすんだとしてもまだまだ、難題は続きます。
絵の具の配合に注意です。
単色でなく、3つ以上の絵の具を混ぜて一つの色を作る。
そして、一つの面を一色で塗ってしまわない。
それによって、遠近差や質感の違いなどが表現できます。
さぁ、言葉で書くと簡単だけど、これが凄く難しくて・・
本当に本当に難しくて、「もうこれ以上はできない・・」っていってもまだまだ!
だからとても一時間じゃ終わらなくて、今週の課題は来週に持ち越し!
さぁ、まだ序の口の作品。苦労の一枚はどんな絵に仕上がるのでしょう。
とても楽しみですね。

   

 




8月集中講座 石鹸スイーツ 最終日・仕上げ 



さて、いよいよ最終日になりました、Savon・de・dessert。

慌てる子、時間が余ってしまう子、様々ですがすべてが素晴らしい出来です。

さて、最後にみんなに話しましたが、今回はみんなを大きく成長させる課題になりました。

ちょっと作業がすすむとすぐに「先生!先生」と呼びに来る。
なに?と聞くと「これ」っというだけで、何がしたいのかなかなか言えない。
実際に次にどうしたいのか、なにをするのか全く考えていないことが多いと気がつきます。「”これ”がなに?」っとさらに聞いてみると小さな声でもごもご・・

とにかく、次どうしたらいいか何でもまずは聞いてしまう。
素直な態度は良いことなのですが、すぎると依存心となります。
この様子が学年を問わず、よく見受けられました。

なので今回それをのりこえるべく、先生は一切助け船を出さず厳しく挑みました。

「なにがしたいのか自分出考えてから先生を呼んで」

そういわれて、最初は怒られてると思ったのでしょう。珍しく緊張感がみなぎります。
しかし最後にはうっかり「せんせ・・」といいかけて「あっ」っと・・自分で考えなきゃ、と気がつくようになったのです。大成長!

そうして出来た作品は、先生になにからなにまでガイドしてもらったものと違って自分自身で考え作り出したものです。

その自信が、出来上がった作品を見る目を一層輝やかせているのは明かです。だからアートってやめられません!

さぁ、その驚きの作品郡をどうぞご覧下さい。
どれももの凄く美味しそうですよ(^_^)

石鹸だから、このあとお部屋や玄関に飾って匂いを楽しみ、最後は石鹸として使う。
またく無駄にならないところもいいですね!