遠近感の表現



写実が多かったのですが、絵を纏めるための距離感、遠近法に少し触れてみたいとおもいました。

二つのモチーフがある場合、その距離感をどう表現したらいいだろう?

最初にみんなに質問してみます。

「遠いのは小さくて近いのは大きい!」

大正解。

あとは?・・

ちょっと難しいかな?

 

「遠いのは 、ちょっと暗かったりぼやけたりしてたりするよね。海の遠くに見えるのははっきりみえないでしょ?」

そっかーっとみんなすごく真面目な顔で納得している。

 

他にもね、四角いものが上の方と下の方にあるとどうだろう?
上の方の”上の面”の見え方がどう違うかな?

「上の方が細い!」

構造をとらえるのは男の方が得意といいますが、男の子の方が積極的に観察してくれているようです。

「そうだね、上の方が少ししか見えなくて、下の方の四角のほうが広く見えるよね。」

女の子は「ほほー」っと感心してる。

 

さぁ、それを念頭に置いて、二つのモチーフを置いてかき分けてみよう。

「四角い真っ白な箱を組み立て、自分で好きな色の箱に塗ってみよう。あたらしく入った子は四角二つじゃなくて、箱とコップ(こちらは色付き)にしてもいいよ。」

・・そういう課題に今回チャレンジしてみました。

 

さぁ、それぞれ自分の注意するところを意識して。途中で集中力が切れちゃう子、後半面倒臭くなっちゃう子、絵が小さくなるこ、絵の具を出し過ぎる子、絵の具の溶き具合の悪い子・・長く成長を追っていくと、それぞれの注意する点を掴めるのが凄く良いことです。
毎度終了後言われることは子供達も事前に思い出させてもらうことによって、更に注意し、教育的効果が高いと思われます。

 

ポイントは、「形を取る」「距離感を出す」「面の色塗りで色の差を出す」「影に黒は使わない」「チューブから出した色はそのまま使わないよ」。ちょっと難しいよ。

 

一方、新しい子達は、お姉さんお兄さんを観て、机の上をどう整理するか先ず考えよう。最初に水はいらないよ。道具はどう置く?

さぁ始め。

 

みんな、箱の形を取るのに苦労しているなか、新入生二人の作品をピックアップ

新入生のruiクンがあっという間に形をとってしまってビックリ。すごいね。面の塗り分けにちょっと苦労しましたが、できてしまうと我ながらビックリの出来上がりです。

同じくmahir0ちゃんは凄く色彩感覚が綺麗。ピンクのコップはあっという間に同じ色を作ってしまってビックリします。

 

こちらはやはり入部したてなのに、やるべき事がわかってどんどん先に進んでゆく、そして一度言っただけで形のとり方も分かる、筋の良い子達。

 

二年目、三年目のお友達だって大健闘。

 

 

「先生、見学していいですか!」描いてる途中で煮詰まった子が自主的に。いいねぇ、いいねぇ。お友達の観てみようか。それぞれが真面目に見学して回り出します。

さすが一番経験の長いtubu ちゃんはさすがの仕上がりです。みんなの参考作品になっていました。

 

アートは、その子の性格や傾向が分かるといっても過言ではなく、才能や素質を伸ばすのに本当にいい学習だとこころから思います。




想像の生き物



そろそろ、写実だけではなくて想像を楽しむのもいいころかしら。

苦手な人もいるけれど、想像の世界は自分の中で出来ることで、正解がないからいい。老若男女で楽しめますね。

そこで今回のお題は「海の中の想像の静物」どうしても駄目で「冷蔵庫のなかに潜むもの」とかなんとかそこから想像して、ひと盛り上がり。

結論からいうと、こういう課題は男の子が得意という発見!
きゅーっと入り込んでブツブツ言いながら、時にはえへへなんて笑いながら、想像の世界を”自由”に紙の上で展開してゆく姿に驚きました。

一方女子だって負けていませんが。

それぞれ、描き終わって何を描いたものなのか、クラブのみんなに説明します。

それがまた、想像以上に面白い。質問も面白いし・・(笑)

 

恥ずかしがってもじもじしたりする子がいるんじゃないかと思ったのに、一人として怖じ気づくどころか、今からやるから聞いてくれと、片付けに入った子を集めて発表してました。

本当にうちのクラブは楽しくて前向きで想像力の豊かな子達ばかりで楽しいです。

 

 

 

他、先週お休みだった子の課題と、中学生の鉛筆デッサンがありました。

 

みんなが成長しているので、来週は丁度良いから「遠近法」を学ぼうかな。




6月から新入生も一緒に平面月間



さて、しばらくいろいろ作りましたがまた平面制作月間にしましょう。

同じ絵の具でも、成長の度合いごとに使い方や楽しみ方が変わってきますので色んな学年がいる時にはとても有意義な課題です。

新入生は、入会前に見学した時のランプのカサ作りが人気が高かったので、ご希望に応え6月から作り始めることにしました。お休みのこの分はまた来週、新入生みんなで作ろうかな。

二年三年は、例年恒例の紫陽花です。

「さぁ、赤と青の絵の具だけで花びらを描いてみよう!」

というルールのみ。

細かく描けばいくらでも掛けるから難しいですね(^_^)

子供なりにいろんな工夫をしています。


またバタバタして、全部写真が撮れなかった・・写真撮れなかった子、ごめんね。

 

もちろんこちらの紫陽花は最後は押し花になってもらいます。作り貯めた押し花は、夏休みの課題で使う予定です。

鉛筆デッサンの中学生も頑張ってます。糸じりが小さすぎると気がついて、この後丁度よいサイズに書き直しました。

まずは正しい形をとる練習